脂漏性湿疹の原因と治療

脂漏性湿疹は頭部など脂のよく出る部分にできる湿疹で、脂質過酸化物が皮膚の細胞を刺激してできます。最近はマラセチアと関連することがわかってきましたが、自己診断は避けて早期に専門医の診断を受けてください。

脂漏性湿疹とは

脂漏性湿疹という言葉に初めてお目にかかった人もいるかも知れません。「しろうせいしっしん」とよばれる皮膚病です。

頭にかさぶたができた経験をお持ちではありませんか?頭皮にできるかさぶたは治りにくいと言われておリます。

治っても再発することが多いようです。脂漏性湿疹はこのかさぶたができる皮膚炎の一種です。

「脂漏性」の文字通りの意味を考えると「脂が漏れる性質の」ということでしょうが、体の頭部・額・顔面・下腹部・腋の下などは脂がよく出ます。

この場所にできる湿疹が「脂漏性湿疹」と呼ばれております。


脂漏性湿疹ができる原因

脂漏性湿疹は、脂質過酸化物という物質が皮膚の細胞を刺激して湿疹となって現れたものです。体で脂質が多い部分である頭部・額・顔面などに紫外線が当ったり、皮膚にいつもいる細菌の酵素が原因となって、皮膚の表面にある脂質が酸化されると脂質過酸化物ができます。

細菌の場合はマラセチアといわれるカビ(真菌)が湿疹を起こす原因の一つにあげられています。また、体が必要とするビタミンB2やビタミンB6が足りなくなったり、偏食やストレスがたまるような生活習慣なども脂漏性湿疹を惹き起こす原因となります。

脂質の酸化を促進する作用が強い唐辛子・辛子・わさびなど刺激性の強い食べ物を好む人は脂漏性湿疹に罹りやすいそうですので注意したほうが良いでしょう。脂漏性皮膚炎は全体的に紅色あるいは褐色を帯びていて、髪の生え際、鼻の横、髪の中などにベタベタしたような薄いかたまりがつくのが特徴です。

マラセチアは脂を好むカビ(真菌)で、マラセチア毛包炎という皮膚病を惹き起こしますが、最近の研究で、脂漏性皮膚炎との関連が強いということが分かってきております。

脂漏性湿疹の治療

頭髪の中に、フケとは違ったかさぶたができて、なかなか治らないようでしたら、面倒でしょうが皮膚科の専門医に原因が何か診断してもらうことが、早く治すコツと言えます。

脂漏性湿疹は治りにくいといわれていますので、たかが「かさぶた」と思って手で取ったりしていると湿疹が広がったり悪化する可能性があります。

脂漏性湿疹の時は、洗浄力の強いシャンプーを使ったりすると、頭皮を刺激しますので避けます。

かさぶたができたのは頭部が汚れているのではないかと自己判断でこのようなことを行うと、皮脂が全部取り除かれて逆効果になります。

シャンプーは2日に1回にして、1日はシャワーで頭皮を1〜2分程すすぐようにしてみます。マラセチアが関与している時は、コラージュフルフルなどが有効といわれています。

いずれにしても、過去の生活を振り返って、生活習慣が乱れていれば改善するように心がけ、十分なビタミンB類を含む食品や場合によってはサプリメントを摂取して、早めに専門医の診断を受けられることをお薦めします。


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