主婦湿疹の原因と治療

主婦湿疹は、水や洗剤に触れる機会が多い主婦などの手にできる湿疹で皮膚の角質層の破壊が原因です。予防は原因物質に直接手で触れないことで治療はそのタイプに応じ、ワセリンや副腎皮質ホルモンが使われます。

「主婦湿疹」ってなに?

主婦の方や手の湿疹で悩まされている方を除いてはあまり聞いたことがないと思われる「主婦湿疹」という病気は、日本では「進行性指掌角皮症」(しんこうせいししょうかくひしょう)と呼ばれている手にできる湿疹です。

水を使うことの多い主婦に多く見られることからこのような名前がついたものと思われます。

主婦湿疹の主な症状は手の指の内側や手のひらが異常に乾燥して薄皮がむけ、触るとやや硬くて、次第に赤みをおびたりひびわれして痛むというものです。

ききうでの普段よく使う親指や人差し指・中指の先の内側あるいは親指と人差し指の間から症状が始まることが多いといわれております。

放っておくと他の指や手のひら全体、さらには違うほうの手にも症状が現れますので、「進行性」と名づけられております。一般的に皮膚が薄くなる秋から冬にかけて悪化し、皮膚が厚くなる春から夏にかけて良くなる傾向があります。


主婦湿疹の原因

主婦湿疹の原因については、かっては卵巣機能の低下・甲状腺機能の高進・交感神経の緊張といった患者さんの内面的な要因が大きいと考えられておりましたが、現在は水や石鹸、特に洗剤を使用することが主婦湿疹の発症や症状の悪化の大きな要因になっていると考えられています。

水や石鹸液・洗剤液などにたびたび手をつけると、皮膚の表面をおおっている脂肪の膜(皮脂膜)が取り除かれてしまい、その下にある角質層も変化してしまいます。この角質層がこわれると角質の水分を保つ力がなくなり、かさかさの皮膚になって主婦湿疹を惹き起こすと考えられております。

主婦に限らず、例えばピアノを弾く人のように、指の脂肪膜が取り除かれる機会が多い人にも現れます。

主婦湿疹の予防と治療

主婦湿疹の原因となる冷たい水や洗剤に触れないことが一番良いのですが、主婦であればそうも言ってはいられないかもしれませんね。

それでも心がけ次第で、高濃度の洗剤に頻繁にふれたり、長期間直接触れることは避けることができると思います。

水も刺激性のある冷たい水ではなくぬるま湯を使うようにします。ビニールやゴム手袋は予防に役立ちます。

かぶれることがなければ、着用したほうが良いと思います。洗剤に直接触れた場合は、ぬるま湯で十分洗い落としてから良質のハンドクリームを塗るようにします。

手足が冷える人、手のひらや足の裏に汗をかきやすい人、アトピー性皮膚炎の人は主婦湿疹にかかりやすいという報告があります。

体質改善を心がけることも予防につながります。いちど罹るとなかなか治らない皮膚病ですので少しでも症状があれば早めに皮膚科の専門医に診てもらったほうがよいでしょう。主婦湿疹には乾燥型と湿潤型がありますので、治療はそれぞれの型に対応した方法が取られるようです。

乾燥型の場合は、5パーセントサリチル酸ワセリン・尿素軟膏・ハンドクリームなどが使われます。炎症症状が見られる湿潤型には、副腎皮質ホルモン薬などが使われます。


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